刹那said
あのあと、帰って泣き崩れた。
もう自分が自分じゃなくなったみたいに。
学校に行っても
給食の時間も
感情のネジが壊れた。
私のことをどう思っていたか思いませない何て…
次の日からは、もう何も出来なくなって
ただただ布団にうずくまって泣いていた。
お母さんは心配してずっと家に居てくれていた。
けど、泣いてる声を聞いてそっとしていてくれた。
そんな時に…
ピロリン
その内容は…
太陽said
あのあときっと刹那は辛かっただろう。
友達に辛い思いをさせてしまって、ほんとに自分が情けなかった。
友達、と思った時心臓を悪くしたのかと言うぐらいズキっとした。
友達じゃなかったのかもしれない。
じゃあ刹那は
その答えが分からなくて
ずっと1人の部屋で刹那と二人で撮った写真を見ていた。
そうして1時間。
すると不意に、友達の言葉を思い出す。
「好きって、不意に思うんだ。ほんと不意に。だけど、好きって分かるまで時間がかかる。」
「でも、ときが経つにつれてこの人といたら楽しい、とかこの人といたら落ち着く、とか次第にわかるよ」
そして最後の言葉。
「好きってわからなかったら、この胸の痛みも分からないんだろうなぁー」
そうだ。
俺は刹那の事が…
………………
そして刹那にLINEを送った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!