第6話

一つだけ 刹那said
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2018/03/25 03:10
刹那
話って?
太陽
うん、
太陽
俺さ、思い出したって言ったじゃん?
刹那
うん!
太陽
でも、1つだけ思い出せない事があるんだ。
なんだろう。
悲しくなった。
多分、わざとじゃないんだ。
太陽
これは全部思い出したんだ。
太陽
楽しかったこと、嬉しかったこと。
太陽
靭帯損傷して落ち込んでた俺を、あの楽しい日々が変えてくれたんだ。
そう言われ時、とても嬉しかった。
同じだったんだって。
最初は私も暗かった。先が見えなかった。
全然何の病気か分からない。
お母さんも来てくれない。
もうなんなんだろって思ってた。
太陽
だけど
太陽
1つだけ。
こんな真剣な太陽、初めてかもしれない。
太陽
刹那をどう思っていたかだけ。
刹那
そっか。
悲しくなった。
私は……
こんなにも………
君の明るい所に惹かれたのに。
こんなに……………………
好きなのに。
考えれば考えるほど悲しくなるから、ソフトクリームを頬張った
私はそれを飲み込んでから、
刹那
無理はないよ。
刹那
思い出せないのも。
違う。
刹那
だってわざと事故にあった訳じゃないでしょ?
刹那
太陽は悪くないよ!
こんな事、思って無い。
だけど、それを止める前に口がもう動いていた。
太陽
1番大切なことだと思うんだ
太陽
俺が思いだせてないものは
一瞬思い出したかのような顔をしたけど、またすぐに顔が曇った。
太陽
なんなんだろ
刹那
黙ることしかできなかった。
早く思い出して欲しいな。
そんなことを考えてると、太陽がハンバーガーを頬張った。

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