そこには、いろいろな人形があってその人形一つ一つが違う顔をしていて、でも、皆日本人形みたいで
気味悪い
その時
ギッギイ
と音がなった。
私達は恐怖で足が動かず口も動かず叫ぶこともできない。
これは、金縛り?
そんなことは、正直今どうでも良かった。
だって、初めに見つけた日本人形が動いてたから。
人形は、人形になった桜を私が見た奥の人形がある場所に運んでいって
首だけこちらに向けて
『ニタァ』
と笑ってこう言った。
『こんばんわぁ。私は笑顔子だよぉ。一緒に遊ぼうよぉ。皆でお人形になろうよぉ。』
私は一瞬にして背筋が凍った。
その声は、もはや人間ではなく
怪物のようだ。
けど、
なぜだか
甘い
優しい
声
に聞こえる
『誰だ‼️』
その瞬間、私は意識を失った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。