彼のお墓に来た。
“ねぇそろそろ、そっちの世界に行ってもいい?”
そう聞いてみた。返事が返ってくるわけででもないのに…
私は泣いてしまった。
こんな姿を彼に見せられる訳がないと、帰ろうとしたその時だった…
“こっちの世界には、来ちゃダメだよ。
お前はお前らしく生きること‼︎
あと、時々ここに来てね。俺も寂しいから…”
これは、幻ではなかった。
なんか気が楽になった気がした。
父のお墓にも来た
学校のことなど全部話した。
そうすると…
“十年後の自分に手紙を書いてみろ。悩み事も全部書くんだ。気が楽になるかもしれない。”
と言われた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。