高校を決めるとき
みんなはたんたんと決まっていった。
でも私は…
行きたいところは、偏差値が足りず、
偏差値が足りるところは、行きたいところではなかった。
そんな時、唯一無二の愛していた彼を交通事故で亡くした。
原因は小さい子を助けて、トラックと衝突。
即死だった…
みんな、励ましてはくれたが、誰もこのどうしようもない悲しみは、わかってくれなかった。
まぁ、よく言うと、分からなくても良かった。誰でもいいから側にいて欲しかった
でも、そんなことは誰にも言えなかった。友達は、受験勉強に必死で、母は私が覚えていない頃に亡くした父の変わりに一生懸命働いていた…
そんな時、私は決まっていくところがあった。
初デートの時に行った海
彼のお墓
父のお墓
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。