side 勇太
海人「ねーぇかぐちゃんまだ?」
平野「前の仕事伸びてんのかな…」
8月3日から城ホでコンサートで
2日間のリハがあるから明日から大阪に行くわけで、今日がリハ前の最後のレッスン…
とは言ってもほぼ確認みたいな感じなわけだけど
午後から来るって言ってたかぐが2時半になっても来ない
岸「遅いよな…」
その時
『ごめん遅れた…』
海人「え…?」
岸「おい大丈夫か?」
『ん…大丈夫』
黒いキャップを深くかぶって、マスクをつけたかぐが来た
一瞬変装かな?って思ったけど、足取りがフラフラしてる上に声もおかしい
廉「キャップとろか」
『…ん』
廉がそっとキャップを外すと、額には冷却シートが貼られていて
平野「しんどい?」
『大丈夫』
「荷物置いてくるね」とフラフラした足取りで背負っていたリュックサックを置きにいった
「すごいしんどそうだけど…」
海人「大丈夫かな…」
平野「あれでコンサートはさすがにキツいよな」
岸「明日から大阪だけど…ヤバそうだよね」
廉「今日休ませる?」
「うん」
廉「かぐ」
『…ん?』
荷物を置いて戻ってきたかぐに廉が話しかけた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。