殺した相手は、もう肉片となっている
首は残してある。それはもちろん依頼者に殺したことを伝える為だけにあるのだ。
どうやら後片付けは依頼者がしてくれるそう。まぁ殺してくれただけ有難いのだろう
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私はAが好きだ。まぁ好きだからと言って好意を伝える訳でもない
大事なのは自分の魅力を伝えることなのだが、Aは魅力が全く無い。まぁそこがいい所なのだ
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スパンッ...と、静かに銃声音がする。
まぁそれは私が鳴らしたものだが、前の依頼者を殺した。
裏の世界では、依頼者が殺されることも当たり前だ
きっと慣れてなかったのだろう
また依頼しようと思ったのかどうなのか、ポケットには100万円が入ってある。
気配がする
息絶えた
あっさりとした死に方
こんなのも悪くないのだろうか
いや、でも
最後にAに行為を伝えたかった
BAD─END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。