なんか知らんけど、みんなバタバタやってるし、あなたさんの店のことなんか、誰も気にしてない
寮の前に工事の車が止まっている
なんや 工事?
俺聞いてないで
ん?淳太 俺工事するなんか聞いてないで
あっ重 急きょ ガレージの工事が入ってん
ガレージって ずっと使ってなかったやん
車持ってるやつおれへんから、この場所勿体ないから、有効利用しやうということになったんや
ふーん
そうなんや
しばらくうるさいかもしれんけど
構わへんけど
やっぱりあなたさんの店はおらがなんとかせな
みんなはなんとも思ってないようやし
そんなこんなで、駄菓子屋さんを閉める日である
夕刻である
ありがとうね
お姉ちゃん ありがとう
重兄ちゃん またね
おん きいつけて帰りや
さぁ片付けしますか
ごめん
なんで謝るのよ
俺 なんとかするって言ったのに、なんにも出来へんかった
あっ 大丈夫 だって
だって?
えーーっと 最後まで子供たちのこと考えてくれて なんとか出来るように考えてくれてたんでしょ
おん
その気持ちだけで、嬉しいから
子供たちの居場所
あなたさんの好きな場所 残したかったな
ふふふ ありがとう
これからどうするん
お店なくなったら、どこか働く場所探さないとね
そうやな 住む場所は?
あっ それはおばちゃんと住むことになったから
そうなんや 寂しくなるな
また会えるよ
絶対に逢いに行く
毎日でも逢いに行く
いや 毎日はさすがに
俺 好きやねん
私も
えっ ほんまに
うん 大好きなの 子供たち
???
だから、また会いに来ると思う
重もそうでしょ
う うん
さぁ綺麗に掃除して、終わらせよう
お おん
元気ないぞ! 正義の味方!
あーーーもう
綺麗にする ぞーーーー
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