井ノ原:
お前らの寮ってこんなんや
井ノ原:
おれは詳しくは知らん
もうすぐしたらわかるから
それまで待て
ピンポーン
井ノ原:
俺ではわからんから 来るときに連絡したら、来てくれるって
坂本:
淳太の様子も気になったからな
坂本:
ホテルに帰った
坂本:
俺がいてもどうしようもないし、一人にしてほしいって
坂本:
淳太の様子なら話するのまだまだできそうにないからな
今から話すことは、淳太のことを見る目を変えるかもしれない内容やと思う
それでも いいんか
坂本:
じゃあ 話すわ
淳太 中学1年生
坂本:
淳太 お前大学行くって言ってたけど、何がしたいんや
坂本:
おれか 俺はきまってる
坂本:
俺は親せきのお姉ちゃんみたいにIT関連の仕事を目指したい
坂本:
来週からお姉ちゃんにプログラム習うんやけど お前も一緒にどうや
坂本:
おう淳太
お姉ちゃん 話した淳太がきた
坂本:
こいつ 顔めちゃくちゃ 赤い 一目ぼれか?
坂本:
なんかおかしいで淳太
坂本:
お きょうはお姉ちゃん 用事でこれないって
坂本:
今日来れないって時に落ち込みよう 半端ないで
坂本:
お前ほんまにすきなんやな
坂本:
淳太 ひさしぶり 元気か?
坂本:
勉強がんばってるか
坂本:
そうなんだ
あっ そういえば お姉ちゃん 今度 本社に行くそうや
坂本:
そうそう 前々から行きたいって言っていたんやけど、日本でのプロジェクト成功がみとめられな
坂本:
えーっと
坂本:
おまえ もしかして ほんまに好きなんか
坂本:
お姉ちゃん その気持ちしっとるんか
坂本:
来週にはいくことになってる
坂本:
おお ちょっと待って
坂本:
ここや
坂本:
おらんで
坂本:
だから 来週からアメリカいくから
今週中に引継ぎとかで帰るの夜中やし、朝も早いって言っていたから
いっても会えないと思う
坂本:
じゃあな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。