鬼の首を切る毎日。
そんな色のない生活が今日一変するみたいです
雪屋敷の世話人の女性
華弥子
「 雪柱様~、失礼します。
朝食が出来ていますよ! 」
ニコッと、微笑むと私は
本を閉じ寝室を後にする
私は、見ての通り
他の柱のように陽気な性格では無い
基本、柱や隊員とは会話はしない。
すぐに、根暗な考えをしちゃうし
人と関わることはとても苦手意識がある
でも、雪屋敷にいる時は
唯一話すことが出来る華弥子だけには心を開いている
私は、茶の間に行くまでの
廊下で華弥子と会話するのが好きだ
華弥子
「はい!なんでしょうか!」
華弥子
「ふふッ、勿論ですよ!」
「あなたの下の名前様は、ほんとに干し芋がお好きですね~」
「あの高級菓子のカステラもありますよ?」
「お食べになられますか?」
「えぇぇ?!そんな、私なんか...!」
高級だとか、貴重だとか
私の口には合わない。
「では、お言葉に甘えさせて貰おうかな...」
気づけばあっという間に、茶の間へ
華弥子
「 今日は縁側でお食べになります? 」
最近の日課は
縁側での朝食です!
縁側に腰をかけ、朝食を食べる
こんなに美味しいものを
毎日食べれて幸せだなぁっていつも思う
そんな平和な朝に...
ドォンッッッ
いきなり庭に__。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。