第23話

優しさ
1,007
2020/11/08 13:50
『はぁぁ…眠い…』
結局夜は眠れず
私は寝不足のまま学校へ行った
良かった、今日朝練なくて
そんなことを思いながらもトホトホとゆっくり歩く





いつものように学校生活を終え、後は部活に行くだけだ
私は先生に呼ばれたため侑には先に部活に行ってもらった


体育館に向かっていると
侑と女の子がいた
女の子は顔を赤くしながら侑の手を握っていた
そして___
リップ音と共に聞こえたのは愛の囁き
侑は浮気をしていたことか発覚した
何故が他人事だった
悲しくなかったのだ
体育館に入るといつものように奇声が聞こえた
モブ「きゃぁぁーー!!治くーん!侑くーん!」
モブ「角名くーん!!!」
この奇声で心がゆらりと動いた
こういう奇声は前にも聞いたことがある
激しい痛みが私を襲う
頭が割れるようだ
『あっ、ッッ!!!ぁっ!!!』
幻聴だろうか
遠くから聞こえる声
"「あなた」"
爽やかな凛とした声
"「あなた」"
落ち着く気持ちいい声
"「あなた」"
誰…?!
「俺は_______」
私のなんなの…?!
「君の恋人」
『ッ!!!!』
銀島「あなた?!大丈夫か?!北さん!」
北「あなた?呼吸や、呼吸をせぇ!」
侑「あなた…?あなた!!!」
『ハァッ!!!アッ!!』
「あなた、俺の事、名前で呼んで?」
だから誰なの?!
「それは…自分で思い出して欲しいな…」
あなたは____
『はぁーーー、ッ!はぁ、はぁ…』
北「あなた、落ち着いたか?」
思い出した…
侑「あなた…大丈夫か?心配したんやぞ…!?」
『触んないで!!』
侑の手を振り払う
『いや、いや、嫌!!!!』
侑「あなた?」
北「ストレスが爆発したんや、あなた。俺がわかるか?」
『来ないでください!!!!』
治「あなた?!ちょ、一旦落ち着きぃ!」
『全部思い出した!!!!』
ピタリと動きが止まるのがわかった
『私は侑と付き合ってなんかない!!!』
角名「落ち着こ?あなた」
『私の彼氏は!!!!青葉城西のセッターで3年生で!!私のよく理解者の及川徹さん!!』
『侑なんかじゃない!!!』
侑「…思い出したんか」
『いや…来ないで…来ないでください…!!』
侑「俺は別れたつもりない言うたやろ?まだ俺らは付き合っとるんやで?夜も一緒におったやろ?」
『ッ!!!!』
気持ち悪い記憶
私は体育館を出た
もちろん侑や治、角名や北さんは追いかけてきた
侑「あなた!!!!待てや!!!」
足で適うはずがない
追いつかれそうだった
いや、追いつかれていた
友紀「あなたっ!!!!」
遠くから親友の声
友紀「乗って!!」
友紀は車から顔を出して叫んでいた
急いで車に乗った
侑は叫んでいた
侑「あなた!!!!さっさと出ろ!!!」
車は発車した
友紀は泣いていた
友紀「あなたっ…ごめん…ごめんね…グズ…うっ、…ごめん…ごめん…」
『…なんで避けたの?』
友紀「あなたが…あなたが虐められちゃうからっ…だからっ…」
全ては私のためという訳だ
友紀「グズ…あなた。このお金で宮城に行って」
『はっ?!!』
友紀「このお金は!!!!あなたのおばあさんから預かってんの!!」
『おばあちゃん?』
友紀「そう!おばあさんがあなたを助けて欲しいって言って!!」
おばあちゃんは…なんでも知ってんな〜…
友紀母「あなたちゃん、泣いていええよ。子供はまだまだ甘えてええんやから!」
目から溢れ出る熱い液体
『うっ…うっ…おばぁ、ちゃん…』
『わぁ゙ぁぁぁぁ!!!』
私は友紀のお母さんと友紀の前で泣いた
駅に着くまでずっと泣いた
久しぶりに感じた優しただった
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それではバイバイ(ヾ(´・ω・`)