廉side
海人が号泣して、
他の4人と騒いでる間に、
封筒を除くと、
1枚のメモ紙。
チラッと中を除くと、
“廉へ”
俺宛だった。
廉へ
流石廉!
上手くやってくれたんだねw
ありがとう。
今年は、クリスマスの方も、
よろしくお願いします。
クリスマスの方の封筒にも、
メモ入ってるから、抜いといてね〜
んじゃ、海ちゃんの事、よろしくね。
やっぱり、あなたは、
こういう所にこだわってるよな〜って思う。
それこそ、こうやって手紙を書いて、
海人を号泣させたり、
本当に凄いなって思う。
そして、バレるかもしれないのに、
お礼のメモまで入れて、
しっかりしてるよなw
本当にあなたが戻ってきたみたいやな…
こんな流れで、
いきなり“やっほ〜”って言って、
戻ってくればいいのに…
海人、絶対凄い幸せそうな顔するんだろうな…
不可能だと分かっていても、
諦め難いこの事実。
3年経っても、それは、
全くをもって変わらない。
そうして、慌ただしい1日は、
始まりを告げるのです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。