あなたside.
頭が痛くて目が覚めた
え、まさかずっとここで?!
たとうとすると足に思うように力が入らなくてなかなか立つ事ができない
なんとか壁にもたれながらあの部屋まで向かってみる
途中で倒れそうになったけど頑張ってなんとか部屋についたけど誰もいなくて
パッと視界に入った時計を見てみると出ていった時間から2時間近く経っていた
どうしようもう撮影始まってるよね
撮影部屋に移動しなきゃ
やったさっき全くっていうほど動いてくれなかった足が動くようになった
走ってオッパがいるところに向かった
ガチャ🚪
ドアを開くと撮影が始まっていた
その声がする方向に目を向けると
視界がグラっと歪み
幸せな視界が
一気に真っ暗な暗闇に引っ張られて行った
真っ暗な世界に連れ出される前に聞こえたのは
大切で、大好きな人、オッパの声だった
・・・・・・・・・・・・・
ジョングクside.
ドアが開いた音が聞こえたからその方に目を向けるとあなたがいた
しかもあなたは真っ青な顔をしながら立っていた
僕の声に気づいたのかニコッて笑ってあなたは倒れた
いつもと違うあんなに辛そうな笑顔なんて見たくなかった
あなたは近くに置いてあった機械に運が悪く頭を強くぶつかった
撮影なんて気にしてられなくて急いであなたに駆け寄った
あなたの体を揺らしても全く動きはなかった
変わってくのはどんどん視界が赤色で染まっていくばかり
メンバー達も駆け寄ってくる
だんだんと冷たくなっていくあなたの手
次第に自分の視界が歪んでくる
自分も救急車に駆け込んだ
NXET.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!