第4話

第4話
219
2021/04/10 08:20
それからというものシスターの態度が急変した。

あの6人兄弟は唯一私と仲良くしてくれる救い。

前よりは生活しやすくなったけど他の子供からの視線が冷たい。

時々考えてしまう。

「自分を優先するか、相手を優先するか」




いつもの様に悩みを抱えたある日だった。
ころん
七瀬!森行こーぜ!
雨宮 七瀬
うん!!
莉犬
今日はかくれんぼしようよ!
るぅと
いいですね!
雨宮 七瀬
じゃあ私鬼やる!!
さとみ
分かった!30秒待ってからスタートね!
雨宮 七瀬
はぁい!
雨宮 七瀬
いーち……あれ?
私が数を数えようとした時だった。

制服の真っ白のスカートのポケットに入れて置いたはずのハンカチがない。

貰ったばかりの新品だ。
ころん
どした?
雨宮 七瀬
ハンカチ……落としちゃったみたい……
ななもり。
ハンカチってあの新しいやつ?
雨宮 七瀬
うん……
ジェル
みんなで探そーや!
雨宮 七瀬
いや、大丈夫だよ……!ほら、隠れて隠れて
るぅと
でも……
雨宮 七瀬
いいから!
私は強引にみんなを隠れさせた。

本当は私だって探したかったけどこれ以上みんなに迷惑はかけたくなかったからだ。

30秒数え終わってみんなを探しに行く。

数分後、監視員の大きな声が孤児院に響き渡った。



そう、












「敵襲だ」








まだ森の奥に入っていなかったからシスターが私のことを見つけてくれて、

シェルターの中へはいることが出来た。

しかし、あの6人をシスターは探し出すことが出来なかった。

結局あの6人は見つからないまま時が過ぎた。

あとから聞くとあの6人は私に内緒でハンカチを探してくれていたらしい。

申し訳ない気持ちでいっぱいで、

私は数日間何も考えられなかった。

でも私は思った。

「これからは一人で生きていく。誰かに助けられるもんか。強くなる、そしてあの6人を倒したあいつを倒す」
まだ6人が倒されたと決まってるわけではない。

だけど、

あの6人を見つけ出すことは不可能だろう。

だったらかたきをとるしかない。

まっててね、みんな。

私がみんなの仇をとって、

みんなを見つけ出すから。

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