ミナside
正直ステージであなたに唇に指を当てられた瞬間意識が飛ぶかと思った。
けどそれと同時にこんなに余裕のあるあなたの余裕の無い姿を見たいという気持ちもあった。
自分でも何も考えて居なかったのに...あなたにされた事を仕返してみたら、顔を真っ赤にさせていた。
あの余裕の無い顔をもう1回見たい。
私はあなたを誰も使っていない部屋に連れ込んだ。
そう言って唇を私の方に向けて突き出して来る。
カシャ
あなたは私の腕を掴んでそのまま壁に押し付けた。
あなたが言葉を言い終わる前に自分の唇をあなたの唇にくっつけた。
私はその言葉に悩んだ末こう答えた。
そして続けて...
私は良いよという意味を込めてあなたの唇にポッポした。
あなたの問いかけにまたポッポした。
意味を分かったのかあなたもポッポをしてきた。
これはきっと...感謝のポッポだね。
後日...
ナヨンからモモとサナが付き合っていてどちらからもスキンシップをしないから良かったのよと説明をうけたあなたであった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。