第2話

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2018/03/02 06:24
次の日は朝から最悪だ。
登校している途中にゴミを投げられたし悪口言われたし。
いつもの事なのにやっぱり胸はズキズキいたんで何度も学校に行きたくないと思った。
実におかしいんだ。いじめられてるのに学校に行く意味が。
行きたくないと思う反面、行きたいと思う意味が分からない。何でだろう。
またまた机や椅子やら何でも色々されてるんだ。
もうされたくないから大人しくしてようと思ったのに。
トイレに行きたくなった。
ああ、最悪だ。トイレなんてもっと最悪なのに。
でも我慢することは出来なくて行くことにした。
入っていると当たり前のように上から降ってくる生ゴミやそのゴミなどの水。
“ごめんね 〜手が滑ったの。
それにしてはすごい臭さだね。ふふ”
分かってるよそんなこと。
こんなのいつもの事。
流石にこのままじゃ行けないから保健室へ。
保健室へ行くといるの。
私の唯一の守ってくれる人が。
〇〇
ゆんくま先生、、、
ゆんくま先生
おう、お前またかよ
〇〇
ふぇ、っえーん 、、、、っ
ゆんくま先生
泣くなよ、
〇〇
だっ、て
ゆんくま先生
お前まだ原因知らないのか?
〇〇
身に覚えが、ないの
ゆんくま先生
まあいい、とりあえずこれに着替えてこい
ゆんくま先生。
私がいじめられ始めた時、保健室に行ったら心配してくれて、
先生なら当たり前のことなんだけどそれ以上に優しくしてくれる先生が私の中ではほんとに頼りになってる人なの。
実のお兄ちゃんのような人。
ゆんくま先生はくまモンが好きって前から知ってたから私だけの呼び方。
〇〇
ゆんくま先生ありがとう。
ゆんくま先生
おい、いい加減その呼び方やめろよ。
そんなこと言いながら笑ってくれる先生が大好きだった
教室に戻るのは嫌だったからまた空き教室に行った。
でも誰も心配すらしない。
そもそも私という存在がみんなにはないんだ。
また1人寂しくここで声を少し抑えて泣くんだ。
でも、
あなた
そうやって自分の名前を呼んでくれる人が現れたんだ。今、この目の前に
てひょん
あなた、遅れてごめん、
〇〇
だ、れ?
てひょん
遅くなって、ごめんな
〇〇
だれなの?
てひょん
お前の友達。
〇〇
え?
さっきまで泣いてて止まったと思ったのにまた涙が溢れ出てきた。
てひょん
お前の、友達だよ。
私の中での「友達」というのがどれだけ重いことか。
〇〇
ふ、ふぇ、、、、
てひょん
もう大丈夫だから。
この人は誰なのか、さっぱりわからない。
でも、私のことをよく知っている人なのだろうか、そして手を引かれ、目の前の人の胸に。
てひょん
俺が、お前を守ってやる。
自分のことを守ってくれる人はゆんくま先生だけだった。
でももう違う。1人、増えたんだ。
守る というのを言われた事がとても嬉しかった。
____
そして抱きしめられたことでだいぶ落ち着いて色々と教えてもらったんだ
〇〇
お名前は?
てひょん
きむてひょん。ててって呼んでほしいな。
〇〇
て、て...
てひょん
うん
〇〇
どうして、さっきあんなこと言ったの?
てひょん
ん?
〇〇
友達とか、守ってあげるとか、、、
てひょん
ああ、1人で抱え込まなくていいんだよ。
俺、お前が好きだからちゃんとお前を影で守ってきたんだよ。
確かに、昨日も机の上の落書きとか普通に消えてたな。
てひょん
でも、あまりにもほかの奴らがやめようとしなくて、ちゃんと守ってあげようって、思って
〇〇
そう、なんだ
てひょん
ここにあった苺のヨーグルト飲んだ?
〇〇
うん美味しかった ふふ
てひょん
あ、笑った
〇〇
てひょん
苦労してよかった。
〇〇
ありがとう
てひょん
あ、今日の帰り行くね、そっち
〇〇
え、だめだよ
だってててがなんかされちゃうかも。
てひょん
っ、安心して。俺の心配してるんでしょ?
〇〇
なんで、?
てひょん
んー、なんとなく
てひょん
とりあえずもう行くね!待っててね。
何故かこの人といると笑顔になれる。
何もかもが忘れられるんだ。

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