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第4話

遅刻
49
2019/02/01 10:52
ケータイにセットしたアラームが鳴った。
朝起きて俺は、
部屋のソファーで寝ていたことに気づいた。
まわりを見渡すが、
珍しく母親が帰ってきている訳もなく
時計は、いつも学校に向かって
家を出る時間の7時を示していた。
学校が始まって一週間で、
問題児がよくやる
寝坊というものをしてしまったらしい。
学校が始まった1ヶ月は、
人の印象が大きく決まる期間でもある。
その間に目立つ行動をしてしまうと、
まず噂のターゲットになりかねない。
電車の時間は七時十分。
家から駅までどんなに頑張っても五分は掛かる。
急いで準備を始め、家を出る頃にはもう七時十分を回っていた。

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学校に着いたのは8時半。
門が開く時間は8時〜8時20分。
それを過ぎると遅刻とみなされ、
まず最初に門の横の扉を通り、
職員室に直で向かわなくてはならない。
職員室に入ること自体好きではないのに。
ましてや遅刻で入るなんて........。
拷問だ。
しつ、れいします........。
一限の始まる九時までは
教室で静かに自習を行っている教室に、
教師に連れられ入る。
この感覚を味わったのは、
中学二年生の時に寝坊した時以来だろう。
((ガラガラガラガラガラガラ
この扉は何故こんなにもうるさいのだろう。
静かな教室にはうるさすぎる音は、
生徒達の耳に届かないはずもなく。
俺の開けたドア、
そして俺に一斉に視線が集まった。
視線が痛い。その言葉が、
これほどまでに当てはまるものだろうか。
後ろのドアから一番遠い左前の席に向かい、
そそくさと準備を行い席に着いた。

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