『あなたへ
最初に白血病って知られたのはあなただったね……
最後まで隠すつもりだったのに……計画が台無しだよおおお
あなたと付き合えて、良かった。鈍感なあなたが、誰でもない僕のこと、好きって、愛してるって言ってくれるこの世界が、夢みてるみたい。
あなたはいつも可愛かった。いつもかっこよかった。常に自分を持ってた。でも、たまに折れちゃう時もあった。
そんな時そばにいれるのが、嬉しかった。
あなたといて、日常を楽しめて、人の温もりって、こんなにいいものなのかと、たくさん思った。
あー死ぬのやだなぁ。手紙書いてても涙出るし。
なんでこんなにあなた好きなの?あなたって罪だああああああぁぁぁ(テヒョン風笑)
月は欠けるとまた満ちる。
悲しいことがあっても、絶対笑える日が来る。
僕が死んだらあなた、必要以上に悲しむんだろうなあ……
はやく、なるべく早く、前を向いて進んで。笑えるように。
あなたがいくら、悲しんでても、いくら辛い思いしてても、残念ながら世界はあなたとは合わせてくれない。僕が世界だったらいいのに。
あなた。テヒョナとグガと一緒に前を向いて、歩き出して。
世界で一番愛してる。
星を見た夜、幸せだった。
あなたといれてよかった。
ありがとう。愛してる。
僕が反対の世界で生きてても、
あなたを想い続けるよ。
ジミンより』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。