第3話

何の変哲もない休み時間
76
2019/01/22 22:27
あの声から1日経った


今日も何事も無かったかのように授業が進んでいた
この学校はクラスの担任がほぼ全教科


まあ音楽、美術、家庭科などは別だが


それ以外はクラスの担任が授業をする


体育とかはもちろん男女混合


小学校かよ…って思ったことが…


10?20?いや少なくとも50はいってる
そして今、何も起きず授業が終わった
私はいつも通り図書室でも行こうかな


そう思っていた


でも声が聞こえた


心の声じゃない普通の声だった
中山美穂
ねぇ先生宿題多過ぎない?
ちょっと減らしたりできないの?
先生
先にパッパと終わらせちゃった方がいいだろ?
中山美穂
でも流石に多すぎだよ
プリント10枚?ふざけんなって感じ?
彼女…中山美穂
スクールカースト上位の女子だ
今日も周りに取り巻きがいる
先生
そんな口を聞いてる暇があったら宿題終わらせたらいいじゃないか
中山美穂
まじなんなの?もういいや
みんな行こ
彼女と愉快な仲間たちは教室を出ていった
羽田美玖
羽田美玖
なんか凄いよね…あそこのグループ
みくはいつも通りヘッドフォンを付け音楽を聞いている
瀬戸六花
瀬戸六花
うちの学年の最大戦力だもんね
羽田美玖
羽田美玖
あっそうだ
りっちゃん!私図書室に本返しに行かなきゃいけないんだった着いてきてくれない?
瀬戸六花
瀬戸六花
いいよ私も図書室行きたかったし
何重にも重なって聞こえる声達を無視して


私はみくと教室を出た






あぁあの時ちゃんと聞いていれば良かったのかもしれない


そうすれば…1人の命が救われたかもしれないのに

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