昨日あったことを莉子に話すと
いいじゃん、
と、言ってくれた。
割りと莉子もはっきり言ってくれるから褒めてくれると嬉しい。
多少は心配してる部分もありますが
受かると信じてきた今まで。
やっぱ、怖い。
今日は授業数は2コマ。
終えて帰るのが1時。
今日の帰りも4人で。
時間があるから、近くのカフェへ寄り道だ。
亜嵐、アイスティー。
隼、コーヒー。
莉子、ジンジャーエール。
私、野菜ジュース。
「 かんぱ ~ い 」
カチン、と音を立てるコップ。
大量に出された紙。
たっくさん調べてくれたんだなぁ。
もしもの場合取っておくのも悪くない。
オシャレな店が多い。
亜嵐、そういうの似合うよ。
居酒屋なんか調べないよなぁ、なんて思いながら
めくってたら
偶然だってみんな驚いてて
詳細を見ると
" アルバイト募集中 "
" 高校生でも、大歓迎! "
" まかない付き "
もう、私の条件に当てはまりすぎて
カフェを退散して即電話をかけた。
prrrrrrrrrr…
わぁ…緊張するなぁ…
よしっ…よしっ…
電話を終えて、カフェの中に入った。
そうだ、私は他の人とは違う。
油断しちゃ、ダメ。
てか、面接で今まで落とされてる気がする
練習しなきゃね。
それから、珍しく真面目な亜嵐の面接練習が始まった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!