第6話

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2019/08/08 00:47
裕太side


あの子が帰った…よし。
中務裕太
店長 ~ !!!
厨房で何やら用意をし始める店長。


カウンターにダラっと座って聞く。
店長
なに?
中務裕太
なんでバイト募集したんすかぁ ~ ?
店長
だって人で足りないもん。
俺ら二人でやってるとか危ないよ。
中務裕太
まぁ、そうっすけど。
なんで寄りによって女なんすか。
店長
来てくれた子があなたちゃん
だったんだから仕方ないよ。
中務裕太
は ~ い…
極度の人見知りな俺。


他人と話すとか出来へん。


怖い。


何話したらええか分からへんもん。


けど、ここに来る人はだいたいサラリーマン。


話すこともないし、勝手に盛り上がってるから


そこに料理持ってくだけやし?


めっちゃ簡単。
特に、女なんか増して嫌や。
気使う。
俺の第一印象はみんな口を揃えて

" 冷たい "

それだけ。
刺さるところは刺さったけど治せへんもん。


無理。
ま、話さへんければええんや。


バイトしてスっと帰ればええしな。
けど、可愛かった…


目大きくて、ボブの髪型が良く似合ってた。


小柄。
って、アホ。


何考えてんねん、俺は。
時計を見れば6時半。
店長
そろそろ開けるよ ~ 。
中務裕太
はい ~ 。
今日も、たくさんの酔っ払いが出ていく予感。
いつもなんやけどなぁ。
よし、今日も頑張ろ。

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