第26話

25
1,119
2019/08/10 14:43
裕太side
今日は久々に地元の友達と遊ぶ予定。
大阪から東京に来とるからって誘われた。
もちろん、高校の同級生やし?


人見知りなんかとっくに終わってるから大丈夫。


俺合わせて7人らしく


俺、そんな友達おったっけ、そう疑うほど


俺の記憶は曖昧…笑


楽しかったのは覚えてる。
しかし、俺は、男だけやと思ってた。


やけど、
多賀 秀弥
よっ!裕太、久しぶり!
中務裕太
よっ…って、誰なん、後ろの人たち。
秀弥の後ろに女3人。男2人。


しかも全く知らへんやつ。


なんやねん。


知らへんわ、こんな奴ら。
多賀 秀弥
えっと ~ 、着いてきてん。
中務裕太
はぁ?嫌や。
多賀 秀弥
しゃあないやん!
今日だけや!お願い!頼む!
必死に顔の前で手を合わせる秀弥。


…せっかく東京来てくれとるんやしここで気分悪されても


困るで
中務裕太
…ん。今日だけや。
多賀 秀弥
裕太っ、ありがとう。
中務裕太
ん。
秀弥とは高二から仲良くて


人見知りの俺に唯一話しかけてくれてきたのが秀弥。


話してると趣味が同じで


話があって、めっちゃ仲良くなった。
って言うのが秀弥との馴れ初め。
秀弥が後ろの人たちを紹介してくれたけども?


俺、人覚え悪いで、覚えられへんよ。
茶髪でチャラそうな格好しとるのが雄也。


黒髪で縁の細いいわゆる洒落メガネが永久。(とわ)


女は覚えてない。


覚える必要ないねんもん。


覚えるだけ無駄やわ。
興味ないし、湧かんし。
なんか、女子らが先頭に立っていいお店があるだとか


俺はついて行くことしか出来へん。


龍友くんおったらええのに。


気使わんで済む。
前でキャッキャと甲高い声で笑う女子達と男子二人。


何故か、俺は、秀弥と2人。


置いてかれてるん?
なんて、ちょっとは思ったけどそっちの方が楽やし。
気づいたらお洒落な店に来とって
多賀 秀弥
ほらほら、裕太 ~ 。
嫌な顔せんで!行くよ!
秀弥にはバレとった。


俺、こういうお洒落な店不向きやねん。


苦手。
秀弥に腕を引っ張られるがままに店内に入る。
店内にはほぼ女子。


男子なんかカップルで来とる男ばっか…
中務裕太
あれ…
めちゃくちゃ見たことあるイケメンな顔が


レジにいる俺らと向かい合わせの所に座る男。


その男の前にはやはり、 女。
物覚えの悪い俺。


いっつもこう。


見覚えあっても覚えてないでモヤモヤすんねん。
慣れたけど、なんか、今日はモヤモヤしっぱなし。
7名で!
そうレジの人と会話してるぁ女子。
と、パチッと目が合ったイケメン。
やべっ…


慌てて逸らすも、気になる。
もう一度見たら、あっちもすっごい眼圧で俺の事見とってん。


ちょっと吹いてまいそうやった。


あまりにもの眼圧に圧倒された。
多賀 秀弥
どうしたん?
中務裕太
えっ、いや?なんでもない、
多賀 秀弥
裕太がそんな笑い堪えとるの初めて見た。
中務裕太
…んなことっ…ないっ…
仕舞いにはちょっと目を真ん中に寄せて顎まで出してきよった。


やばいっ


メンタル強すぎやろ。あの人。


彼女がイケメンのことを見れは普通の顔に戻って


また、俺の方見て変顔し出す。


やっべ、、あの人めっちゃ気になるわ。
中務裕太
ちょっと…行ってくる。
多賀 秀弥
は?
人見知りな俺が何してんやろ、


って、自分でも思った。


けど、なんか、話したくなってついイケメンの隣に足を止めた。
イケメンも、近づく度に動揺しだして


絡まれる、そう思ったんか。
中務裕太
…友達になりませんか。
白濱亜嵐
え?
あなた

裕太さん!?

中務裕太
え?
嘘やろ…

プリ小説オーディオドラマ