第50話

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2019/08/21 22:03
駅に近づく度に胸と頭は揺れる。
頭痛はやばいなぁ、って思ってるけど


今から引き返すことなんかできないし


裕太さんとデートしたいもん。
曲がり角を曲がった時、駅が見えてきて


その横に
あなた

裕太さん…

暖かそうな襟が白い綿みたいなのが着いたジージャン。


上下黒のカッコイイ服。


私服は…見たことないっ。


かっこいいかっこいい。


やばい、裕太さんのこと見れない。
けど、早く行かなきゃ待ってるもんね、
あなた

ゆっ…裕太さん!

勇気をだして声を出すと裕太さんが気づいて
中務裕太
おっ、、よっ。
あなた

遅くなってごめんなさい。

中務裕太
全然、気にしてないで。
あなた

そうですか。

あああああああ、沈黙!


それにしても裕太さん細い。
中務裕太
ほんなら行こ?
裕太さんがホームに入っていく後ろ姿。


嬉しくて、ニコニコしながら私も入る。
それからは、なんとなく会話ができて舞い上がって


何笑ってんの


って、つっこまれたかな。


裕太さんを見るだけでも嬉しいのに


隣で一緒に話して笑ってるとか幸せすぎる。


いつの間にか痛みなんか忘れてて
あなた

裕太さん、足細いですよね。

中務裕太
俺のコンプレックス…
あなた

え!なんで!

中務裕太
俺、足首細いねん。
あなた

…それ嫌味ですか?

中務裕太
ちゃうちゃう!!
可愛い笑顔。


反則
中務裕太
ちょっと嫌やねんな、細いの。
あなた

私の足と交換してあげますよ。

中務裕太
そう出来ればええのにな。
あっという間にショッピングモールに到着。
夜で家族連れも多く賑わっている。
あなた

どこ行きます?

中務裕太
ん ~ 、俺行きたいとこあんねんけどいい?
あなた

あ、全然!行きましょ!

中務裕太
ん、ありがと。
あなた

はぃ…!

え、今。


私の頭に手を乗せていわゆるポンポンってやつ…


されました。
私、もたないかもしれません、


初めからこんなとばされちゃついていけない…
そんな裕太さんはとっても罪な男です。

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