裕太さんが…
裕太さんが…
隣に座ってます。
と、言われ、私は何も反応出来ずただ裕太さんの
素晴らしくかっこいい横顔を呆然と見つめていた。
…気づいてくれていた。
嬉しい。
明日からずっと結んでこようかな笑
私、単純だからさ褒められただけでスンと
自分の意思、変えられちゃう女なの。
裕太さん、素敵。
目からキラキラビームを送ってたら
思ってもみなかった言葉が裕太さんの口から出てきて
バシッと肩を叩いちゃった…
触れたっ、
触れちゃったよ、裕太さんに!!
そしたら、裕太さんは私の顔を横目でお酒を飲みながら
睨んできた。
…たまりませんね、その横顔。
店長は私にもお酒を用意してくれた。
裕太さんはおつまみをつまんでは止まらない様子。
なんだろ、会って少ししか経ってるように思えないほど
会話が楽しくて、弾んでいる!
幸せ!
なになに!今の間は!
もう、好きと気づいて1日も経ってないのに
こんないい事ばっかで怖いよ!
店長、好きだなぁ。
話しやすくて、可愛いんだもん。
コップを回しながらボソッと呟いた裕太さん。
龍友さんも、関西なんだ。
裕太さんと同じ…
ん?
裕太さんも関西だよね、関西弁だし。
突然な命令。
やばいよっ、裕太さんからの命令1!
そんなこと言われたら無理でも働く。
ちょっとだけ、ほんのちょっと笑った裕太さん。
店長はっ…と料理してくれてる。
なら、今の笑顔は私だけの秘密にしておこっと。
" 谷だけ "
そのワンフレーズ大好きでずっと頭を駆け巡る。
やばいっ…
どんどん、裕太さんの沼にハマってる、
これは、抜け出せないよ、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!