第25話

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2019/08/09 14:27
亜嵐に誘われて支度をしている中、
私はふと思った。
裕太さんの連絡先知らない…
結構仲良くなったと思う私。


そろそろ、連絡先欲しいなって心のどこかで


思ってたんだけどなかなか口に出せずじまいで。
私って奴は、ほんと。
ドレッサーで髪をアイロンで整える中、
ガクッと前に倒れた。
はぁ、私って意気地無し。


連絡先のひとつ聞けないんだから。


でも、断られたらどうしよ。


彼女いるから他のやつとは交換できない


なんて言われたらバイトの時お皿割りまくりだよ。


店長からも白い目で見られて


挙句には裕太さんに嫌われる。


そんな地獄な妄想。
違う違う!首を横に振って


妄想を覆す。
よしっ、今日頑張って聞くぞ。
今その前に、亜嵐だ。
髪にゴールドの大きなピンを指して終了。
今日の服装は


濃い色のデニムにグレーのスウェット。


なかなか買いに行けない服。


このまえ、やっと買えた一部。
早く着たいと思ってたから嬉しい。
鏡の前で確認すると同時に笑みが零れる。
行ってきます。そう心で家に囁いた。
.
あなた

わっ、亜嵐、こんなお洒落な店知ってたんだ。

白濱亜嵐
俺だから知ってたみたいな。
あなた

はいはい、

そろそろ亜嵐の変なジョークには飽きてきた頃。


いい店見つけてくれたことには感謝している。
おまけに、今日カッコイイ。


おまけだから。


亜嵐は。


お洒落な服着ると増してみえるから嫌。


隣にいる私の気持ち考えて欲しい。


みんなから見られる痛い視線はらどうにもなれない。
白濱亜嵐
…何ムスッとしてんの?
私の頬を片手で掴んで上を向かせてくる。


お陰様でブッサイクな顔が完成しちゃって…
白濱亜嵐
ふはっ…
笑われた。
あなた

…やめてよ。

白濱亜嵐
ああああ、怒らないで ~ !
何でもかんでも優しくすればいいとか


思わないでよね。


私、そんなんじゃ落ちないもん。


って、私は既に落とされている。

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