第47話

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2019/08/18 22:41
眠れなくて明るい光が部屋を照らし始めてきた頃。
寝れなさすぎて頭を乾かさず寝てしまった。


大失態。
お陰様で頭痛はするし気持ちもだるい。


完璧、風邪ひいたな。
けど、学校は行かないと補習になるしそれは避けたい。
重たい体を起こして支度し、駅に向かった。
.
今日はいつにも増して寒い。


まだ、雪は降らないのかな、なんて思いながら


電車の中から外を見ていた。
電車の中はやはり人が居るから暑くて


余計に体調が悪くなるな。
学校に着くと莉子が立ってて
横田 莉子
おはよ、あなた!
あなた

おはよ。

横田 莉子
今日さ、
莉子の隼とのノロケ話を聞いて教室に行く毎日。
まぁ、慣れてきたもの。


今日は違う。


一歩踏み出す度に頭はズキズキと痛む。
講堂に入るとまだ誰もいなくて
横田 莉子
わ、響く ~ 。
あなた

んね。

広い講堂のため、声が響く。


初めてだな、こんな経験。
横田 莉子
なら、好きな席選べるね!
あなた

そうだね!

莉子はやけにはしゃいで席を選んでいる。
階段を降りて莉子の選んだ席に座る。
隣でニコニコしてて私もつられる。
横田 莉子
あっ、やばい!
隼にノート貸したんだった!
あなた

え、どういう…

横田 莉子
探してくる!!
と、猛スピードで駆け上がって行った莉子。


急でびっくりする、


突然な行動。
私は机に伏せて少しでも痛みを和らげようとした。


今日は夜、裕太さんと…デートなのに。


熱出て行けないなんか嫌だもん。
後で頭痛剤かって飲もう。
あなた

はぁ…

ため息をついた時。
中務裕太
あれ、谷?
隣から聞こえた声。
あなた

裕太さん…

中務裕太
谷もここなん?
あなた

あ、はい、そうです。

中務裕太
やけに早いな。
いつもおらへんのに。
あなた

今日はたまたまですよ。笑

中務裕太
隣良い?
あなた

あ、全然!

裕太さんが隣に居るのに


今は喜びたくても体がダルすぎて喜べない。
あなた

龍友さんは?

中務裕太
龍友くん、飲み物買いに行って全然帰ってこうへん。
あなた

へぇ…

ていうことは…


多分、裕太さんとこの講堂では二人きり…


考えただけで顔に火がつきそう。
中務裕太
…気になんの?
あなた

え?

中務裕太
龍友くんのこと気になる?
そんな目で見られちゃ…困る。
あなた

裕太さんいつも龍友さんと居るから
今日はいないのかなって!!

中務裕太
…ふん、
興味無さそうに携帯を見た。


私と居る時は絶対触らないでいてくれたのに…


ま、これが普通か…
頭痛は治まらずガンガンと痛む。
…治まって。


お願い…
中務裕太
今日デートやんな!
あなた

えっ、、

裕太さんがにっこりと微笑んでくれた後ろに
横田 莉子
デ、デート…?
莉子が立ってて
あなた

ゆ、裕太さん!!
デートじゃないですっ!!

中務裕太
え、なんでなん?昨日言ったやん。
横田 莉子
デートって何?
あなた

昨日は昨日…

いろいろ話がこんがらがる。
おまけに、頭は治りそうになくただガンガンと揺れる。
あなた

莉子、後でちゃんと言うから。

横田 莉子
うん!待ってる。
多分、莉子は付き合ったと思ってる…


…残念だけど付き合ってないんだよ…


はぁ、辛い。


こんなに近くに居るのに…


辛いと痛い


の気持ちを持って机にもう一度伏せた。

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