トイレから
なかなか戻らない2人を呼びにいくと、
2つある個室の
1つだけに鍵がかかっているみたい。
ここに居るのかな?
もう一度呼びかけようとしたとき、
カチャ。
小さな音がして
鍵があいた。
開いた扉の隙間から
ジェニーの微かな声が。
相田さんとジェニーが
抱き合っている姿が
ドアの隙間から見える。
相田さんが、そういって、
手を振って
わたしを追い払うような仕草をしてみせた。
ジェニーの胸元に差し入れられた
相田さんの手が、
やらしく動いている。
それにあわせ、ジェニーが微かに
吐息と声を漏らす。
カチャ。
鍵がまた、
閉められてしまった。
腰が抜けそうなどころか
腰が砕けそうなくらいに
驚かされた。
けれど、あの場所にとどまれるはずもなく
慌てて
みんなのいるテーブルへ
戻ると、、、。
そこには
タカムラくんも
きていたんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。