俺は無我夢中で鬼舞辻にかかった
が、足を捕まれ、そのまま地面に叩きつけられてしまった
脳震盪を起こしているのか、立ち上がれない
周りも見えない、息も苦しい
肋も何本か折れたかもしれない
たったの片手1本で…
倒れている俺、立ち尽くす善逸、意識を失った伊之助…
絶望的な状況だった
その時凄い勢いで走ってきたのは伊之助だった
血まみれで倒れていたはずなのにいつの間にか意識を取り戻している
伊之助は刀を両手に鬼舞辻の足に切りかかった
伊之助が得意な低姿勢での攻撃
だが、鬼舞辻はそれを全てかわしている
ボキッ…
背筋が凍るような恐ろしい音が響いた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。