私は生まれつき障害だった。生まれて半月の時に
病院のリハビリを始めた
その時にその病院にある施設に入れられた
障害者の幼稚園。
そこではお母さんもいた。
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私は喋ることが大好きだった
自分の好きなものの事をたくさん喋るのが
お人形さん遊びが好きだった。
部屋、ホールの中を走り回って遊ぶのが好きだった。
だけど。
周りの友達は喋れなかった。
動けなかった。
障害者だから。
私はまだ喋れるけど
周りの子達はみんな重い障害で一日中寝たきりの子が多かった
だから先生と仲良くした。
先生のお手伝いをした
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私はお手伝いをして行くうちに
お世話が好きになった。
人の役に立つことが好きになった。
いいことをして、褒められるのが好き。
頑張ったら、褒められるから嬉しい。
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そんな会話を聞いた数ヶ月後。
普通の保育園に入園した
その時は年中で途中からだった
けど、今度はちゃんとした子達と喋れるらしいから
嬉しかった。
だけど。
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私は障害者だった。
忘れていたんだ
どれだけ頑張ったって障害者だから
普通の健常者には叶わない
みんなが楽しそうに遊んでるのをただ見てるだけ
私は手伝って貰わないと外には出れない。
私はお世話される側になった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。