第5話

幼少期
365
2019/04/10 11:59
私は生まれつき障害だった。生まれて半月の時に
病院のリハビリを始めた

その時にその病院にある施設に入れられた
障害者の幼稚園。
そこではお母さんもいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなた

せんせーおはようございまーしゅ!

先生
今日も元気だね!
おはようあなたちゃん!
あなた

えへへ~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は喋ることが大好きだった
自分の好きなものの事をたくさん喋るのが

お人形さん遊びが好きだった。

部屋、ホールの中を走り回って遊ぶのが好きだった。
だけど。










周りの友達は喋れなかった。
動けなかった。
障害者だから。
私はまだ喋れるけど
周りの子達はみんな重い障害で一日中寝たきりの子が多かった
だから先生と仲良くした。
先生のお手伝いをした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなた

せんせーこの子泣いちゃったぁ!

先生
あらら…

教えてくれてありがとうね!
お母さん
えらいね~
あなた

うん!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私はお手伝いをして行くうちに
お世話が好きになった。

人の役に立つことが好きになった。

いいことをして、褒められるのが好き。
頑張ったら、褒められるから嬉しい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先生
このままここにいても小学校で慣れていけないから
普通の所も探しましょ!
お母さん
そうですね…!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな会話を聞いた数ヶ月後。
普通の保育園に入園した

その時は年中で途中からだった
けど、今度はちゃんとした子達と喋れるらしいから
嬉しかった。






だけど。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなた

一緒にあそぼ!

モブ子
やだ!
あなた

なんで?

モブ子
だってあなたちゃん歩き方変だし
動けないもん!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は障害者だった。
忘れていたんだ
どれだけ頑張ったって障害者だから
普通の健常者には叶わない
みんなが楽しそうに遊んでるのをただ見てるだけ

私は手伝って貰わないと外には出れない。
私はお世話される側になった。

プリ小説オーディオドラマ