"　じゃあね　"　





   その会話が最期だった





   次に会った時 、君の顔はもう真っ白で　。





   愛らしい瞳も





   僕の名前を呼んでくれていた口も





   固く閉ざされ 、動くことは無かった





   あぁ 、まただ





   こうやって僕が冷たくなった彼女の手を握って泣くのは





   一体何回目だろうか












   ある時はお互い貧しい農民として





   ある時は三国時代の武将と





   皇妃の侍女として





   ある時はお互い敵国のスパイとして





   僕達はこれまで何度も出逢ってきた





   それはまるで 、切っても切れない





   運命の赤い糸のように　。





   そしてその運命は 、いつも





   バッドエンドだった





   ある時は王の政策のせいで飢え死にし





   ある時は僕に恨みを持った敵国の貴族に





   僕と交際していると知られて逆恨みされ 、暗殺





   ある時は僕らの交際を知った国のトップに殺された





   毎回毎回 、あなただけ　。





   僕は生き残り 、





   自ら命を絶とうとしても





   死にきれずにまた生き残る

   その言葉が彼女に届かないことは 





   僕が一番知っている





   ああ 、僕が守れていれば　。





   僕が代わりに犠牲になれたなら　。





   もしそれで運命が変わるのなら　。





   ごめんね 、あなた





   愛してるよ　





   また来世で会おうね





   今度こそ 、守りきるから





   その約束を守れるかどうかは





   また来世で彼女と出逢うまで　。






   end









   最近悲しいお話多いね


   安心して 、次は普通に胸きゅん頑張るから（（


   今日は新作アンケートのお知らせ

   ここの最新話で新作アンケートを取ってます


   ぜひぜひご投票 、お待ちしております🙇‍♀️