あなたside
"○○さーん、2番の診察室まで来てくださーい"
今日は定期検診に来てます。やっぱりいくらもう治療をしないといっても進行具合とかを把握しとかないとだからね笑
やっぱり少し寂しい。でも、不安はあんまり無い。
私は1人で死んでいくのかな??
"梶原さーん、3番の診察室へ来てくださーい"
呼ばれちった。。。
ガラガラッ
今後が見たい…?
お医者さんは言ってる言葉になんにも気持ちがこもっていない。
特に、もう長くは生きられない私にはそう聞こえてしまう。
めんどくさ。
ささっと終わらせたいのにお医者さんモニターに釘ずけなんですけど。
また異常でもありましたか。はい、わかってるよそんな事。
ガラガラッ
それがどう関わってきてるのよ。
5ヶ月…??なんでそんなに縮んでるの。
20歳も私は迎えれないわけ??
なんでこう人生って不公平なの___________
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!