みなさんはご存知ですか?
深い海の底にひとつの王国があることを
おや、今回の主人公じゃありませんか。一体何があったのでしょうか
ふふ。それではお楽しみください
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いつからでしょうか。僕は抗うことをやめ、いつの間にかそのまま仕方ないと受け入れていました。
暗い蛸壺の中、僕は1人魔法の勉強をしてた。
タコの人魚の僕は、みんなと違って、早く泳げる尾びれも綺麗なテノールの響く声も、何も無かった
グズ ノロマ 泣き虫
散々な言われようだ
諦めてからは、僕は魔法の勉強に打ち込んだ
だから、いくら何を言われようと、寧ろそれが力になった
かの海の魔女のようになって、あいつらを見返してやりたい。
そう思っていたから
そんなこと気にすることもなかった
そんな時、1人いや、2人の長い影が僕を包んだ
それが、あのウツボ共との出会いだった
あいつらは本当に呑気だった
ほら、来た
なんなんだ。これは
ずっと暖かい。海の底なんだから、こう感じるのはおかしいはずなのに
あいつらといると、いつも暖かい。
いなくなると寒く感じる
ほら、あんな思いをしたくないから。また冷めた態度をとる
僕の準備ができるまで、最低限にしていたい
だけど
でも
ー知りたいー
こいつは今電車内なので書いています。これから面接のやつがすることじゃねぇ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。