翌日

いつものように大学へ行く

いつも通り授業を受けて

帰ろうと外に出ると見慣れた男が･･･


樹「あ、あなたちゃん」


「あ、田中さん」


ここはあえてよそよそしくすると

樹は


樹「そんな田中さんとかいいよ。樹でいいよ」


と笑った


「じゃあ樹くんで」


私がそういうと

彼は満足そうに笑った


樹「ちょっとお茶しない？」


そう言って私の手を取り歩き出した

周りの子達も若干気づき始めていて

もうこの手を離すことはできなかった

少し歩き近くの喫茶店に入った


樹「歩かせちゃってごめんね？」


「大丈夫です」


樹「あなたちゃんはなんでコンサート見に来てくれないの？」


しょぼんとした顔で見られたが

まさか自分が出てるからなんて言えない


「兄が来るなって言うんです。私もそんなに興味無いしいいかなぁと」


樹「えー！俺的にはあなたちゃんに来て欲しいけどなぁ。ファンサいっぱいするのに」


「それは他のファンの方に申し訳ないですよ」


樹「気にしなくていいのに。あ、あなたちゃん何頼む？」


メニューを広げて2人で見る


「パンケーキ･･･」


ふと目に止まったふわふわなパンケーキ

食べたい。


樹「パンケーキにする？じゃあ俺も同じのにしよ」


飲み物は？と聞かれ

ここは可愛くカフェオレにした


樹「葵の妹さすが可愛い」


デレッデレになってる樹も可愛いよだなんて

口が裂けても言えないだろう。