第52話

よんじゅうなな
12,296
2019/08/10 09:03
目が覚めると時計の針は真上を指していた


「樹、昼たべようよ」


隣の樹を揺すると

眠そうに目を開けて私を抱きしめた


樹「あなたが作ってくれんの?」


なんて嬉しそうに言う


「なに食べたいの?」


樹「ツタンカー麺」


「いや、無理がある」


ふふっと笑い声が聞こえる

緩いお昼時


樹「あなたの作るもんならなんでもいい」


「なにそれ」


ぎゅっと抱き締められたあと


樹「買い物行くかー」


とそっと私から離れポリポリと頭をかく

ぐっと伸びをしてから笑顔で振り向き


樹「あなた、お昼と夜の買い物行こ」


と私に言った


「夜までいるのー?」


気だるげに返すも

私の心は弾んでいた

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