樹が私の手を握る
樹「外では絶対手繋がない!チューもしない!」
真っ直ぐ私を見つめて樹は
樹「俺と付き合って!絶対後悔させないから」
そう言った
私はまた涙が溢れた
樹「メンバーに一緒に言おう。俺も説明する」
「うん」
涙でぐちゃぐちゃな顔を見て樹が笑う
樹「言うてみんな受け入れてくれるべ」
優しく私の涙をふいて
それからキスをした
樹「今日泊まる」
「いつもいるじゃん」
樹「俺ここに住もうかなー」
「私毎朝大変じゃん・・・」
そういう私に樹はケラケラと笑った
明日、仕事前にみんなに話すんだ
そう思うと少し緊張するけど
樹がいるなら
乗り越えられる気がする。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!