第50話

特別篇
12,865
2019/07/13 02:48
突然連絡が入り目的の場所へ急いだ

着く頃には息が上がり髪の毛もぐっしゃぐしゃ

オマケに顔もぐしゃぐしゃだった

そんな私を見て彼は笑って


「You、汚いよ」


と言った

それからメンバーを外に出し

私と彼の2人だけになった


「Youの事は秘密にするようにちゃんと頼んであるから」


彼から出る言葉にはお別れを告げるような

そんな雰囲気が漂っていた


「あなた、これからも頑張るんだよ」


それは最初で最後のことだった


「なんでYouはそんなに泣くの?汚いよ」


これが最後の会話だった気がする

次に会ったのは棺の中だった

彼はにこやかに眠っていて

私たちは泣きながらも彼の言う通り

「いつも通り」をやってみせた

私の父親であるジャニー喜多川は

多くの人に笑顔を与えた代わりに

亡くなった時は彼が笑えと言うのにみんなが泣いた

彼はきっとまた言うだろう


『You、汚いよ』

























気持ちの整理が着いてから上げようと思い

今投稿させていただきました。

ジャニーさんのおかげで愛することを知り

また、届かない想いのもどかしさを

知ることが出来ました

素敵な彼らに出会わせてくれたこと。

彼らをジャニーズにしてくれたこと。

グループを作ってくれたこと。

全てに感謝します。

この度は誠に残念なことになりまして

心からお悔やみ申しあげご冥福をお祈りいたします。

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