第5話

15,944
2019/03/07 16:43
しばらく食べて

みんなが食べ終わらないうちに

食べるのをやめた


北斗「葵」


「・・・はい。」


北斗「もう終わり?」


「お腹いっぱいで・・・」


はは・・・。と苦笑いをして

そろっとキッチンに行くと

キッチンには慎太郎がいた


「ひゃっ!」


びっくりしてキッチンマットで足を滑らせ

運悪く鍋の中身がひっくり返り

全部自分にかかってきた


慎太郎「えぇ?!嘘だろ?!」


慌てて慎太郎が駆け寄ってきて

俺を起こす


慎太郎「怪我は?火傷とかしてない?」


「大丈夫」


ヒリヒリと痛む手首以外は大丈夫

きっと転んだ時に捻ったんだろう

火傷は全然大丈夫だった

幸い中身が冷めかけていたからあたたかい程度


「こーちと北斗わりぃ、中身ひっくり返した!」


キッチンから聞こえるように言うと

みんなが飛んできた


北斗「なにしたの?!」


「滑って転んだ」


北斗「火傷は?!平気?」


さっきの慎太郎同様に聞いてくるが

慎太郎と違うのは

あちらこちらめくって確かめてくるところ


「大丈夫だって。鍋の中身冷めてたから」


ジェシ「これで火傷したらやべーぜ」


「ほんと、これで火傷はやべーぜ」


なんてジェシーと呑気に笑い合うと

こーちが真剣な顔で目の前に座った


優吾「痛い所は?」


「ない、大丈夫」


優吾「よかった」


そう言っていつもの笑顔で頭を撫でてくれた


北斗「葵、着替えておいで」


「はーい」


樹「風呂は?ついでに入っちゃえば?」


「あー、そうする」


みんなに待っててねと言って

風呂に入ることにした

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