第44話

よんじゅう
12,716
2019/06/02 17:58
そんな波乱なリハを見終え

家に帰る

もちろん隣には樹がいる


「俺もう元気なのに」


樹「北斗がよかった?」


「・・・樹かな」


北斗のことだから

トイレに歩いていくことすら許されなさそうで

そんなことを想像すると

樹の方が数倍楽


樹「まあお前が寝たら帰るから」


「樹も寝そうじゃん」


樹「そん時はそん時」


玄関の鍵を開けて

今日のレッスン着やらタオルやらを洗濯機へ放る


「樹、洗濯物は?」


樹「病人は寝てろって」


「いいよこれくらい」


倒れた後はびっくりするほどなんもなくて

頭痛も消えたし気だるさも消えた

熱なんか多分ない

樹の洗濯物も入れてピッとボタンを押した


樹「はい、寝てー」


「なんで!樹なら許してくれるんじゃねーの?!」


樹「優しいじゅったんでも許しません。はい、寝る」


ポイッとベッドに寝かされ

その横に樹がそっと腰を下ろした

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