駐輪場につくと
樹「俺前がいい」
とかいう
「これは俺のバイク」
パンと叩きキメると
樹は吹いて笑った
樹「安全運転お願いします」
「まかせろー」
ガチャンとエンジンをかけ
家まで走った
走行中にめちゃくちゃ話しかけてくるんだけど
半分以上風にかき消されてた
どんまい樹
「とーちゃーく」
樹「え、コンビニ?」
「ご飯と飲み物適当にどうぞ」
慣れた手つきでヘルメットを取り
荷物の中から財布を取って中に入る
樹「何ある?」
「皿とかならあるよ。冷蔵庫はカラだよ」
樹「じゃあまたコンセントさすとこからだな」
「大正解」
なんてやってるうちに。カゴの中はいっぱいになった
「おい、泊まる気か」
樹「泊まりの誘いじゃないの??」
「あー好きにどうぞ」
明日は午後からだし
問題ない
会計を済ませてバイクを引いて自宅へ
「ただいまー」
樹「ただいま」
隣のこいつに関しては意味わからん。
リビングに座り今日のメモを広げた
樹「おー。さんきゅ」
樹はそれに食らいついたので
俺は俺で明日提出の課題を片すことにした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。