第37話

潤の決断
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2018/10/18 15:05
潤は、みずきのお見舞いに毎日のように来ていた。
智久
潤…毎日ありがとう。
潤、学校行かないと…
松潤
智兄…ちょっと話あるんだ。
そう言って潤は病室の近くの食堂に行った。
智久
潤…どうした?
潤は黙っていたが、決心した顔で…
松潤
智兄…俺さ学校辞めようと思ってる。
智久
どうして?
松潤
みずきのそばに居るって決めた。この先、どうなるか解らないけど…ずっとそばに居てやりたい。俺さ、何も出来ないかもしれないけど…けど…みずきのそばに居てやりたい。
智久
…潤…お前。
気持ちは、嬉しい。けどな、学校は行け。みずきが心配するから…な!
松潤
嫌だ!俺は、みずきと約束した。
ずっと一緒居るって、だから。
智久
でも、これから沢山、辛い治療していかなきゃいけない。みずきにとっても潤にとっても、辛いと思う。
松潤
俺より…って言うより、俺達よりも、辛いのは、みずきだろ?俺なら大丈夫だから。俺さ、みずきと結婚したい。って思ってる。
智久
潤…気持ち嬉しいけど…
この先、もっと辛い治療があるんだ。腫瘍が小さくてなって完治したとしても、5年は再発の心配もある…万が一、腫瘍が再発したら、死に至るんだ。
松潤
それでも、俺は、みずきと一緒に居るから。智兄、頼む。みずきのそばに居て良いだろ?
智久
…潤、ありがとう。
みずきが聞いたら、きっと元気になる。あいつの事、頼むぞ!
そう言った、智久の目からは涙が流れていた。

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