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雨だ 。
どれくらい … 歩いたんだろう …
そんな私の声も 雨に かき消される 。
ご主人様 … もし迷子になって … 。
でも … こんなに奥には 来るはずない よ … ね。
少し 引き返した方がいいかな …
そう思い 私は 後ろを振り向いた 。
ご主人様 を探していたはずが いつの間にか 自分が迷子になっていたなんて 。
でも … 今 私に出来ることは …
ご主人様を探すこと 。
ご主人様に何かあったら … …
そんなの っ …
メイドじゃない 。
1人の人間 イ あなたとして 。
耐えられない 。
だから私は 歩き続けた 。
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しばらく 歩いていくと 意識が朦朧としてきた 。
何度も 何度も呼びかける 。
その時 こっちに走ってくる 人…
私の意識は そこで途切れた _____
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。