第6話

ひどくなる
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2018/03/20 12:13
そしていじりはひどくなった。
樹広
おい、恋羽!
恋羽
なに
樹広
ジャンケンで俺が勝ったら蒼に告れ!
恋羽
え…
恋羽
なんで?
結音
強制だしw恋羽に拒否権ないよ?
恋羽
分かった。
ジャンケン…
ポンッ
樹広
パー
恋羽
グー
結音
あはは!負けてるし!w
樹広
早く!今すぐだぞw
恋羽
樹広
やらないのか?じゃあ俺が…
樹広
おーい、蒼!
んー?どーした?
結音
恋羽が蒼が好きって!
恋羽
ち、ちょ、やめて…
で、
だから?
言っとくけど、俺好きな人いるからね?
このクラスの中に。
樹広
へぇー
結音
めちゃくちゃいがーい!
だからやめてくれる?嘘つくの
樹広
はいはいはいはい!
分かったらどっかいって?
やっぱ嫌われたよね?
(おい、恋羽!)
恋羽
!!!!
(スマホ持ってこい)
恋羽
(持ってきたよ)
(ふるふるするぞ!)
恋羽
(う、うん)
そしてなんと、蒼の連絡先交換できました!
でも次の日。
クラスメイト
あいつ調子乗ってるよねぇー?
クラスメイト
あ、来たよー?
恋羽
ジャバ
恋羽
あーあ。せっかく髪の毛綺麗にしてきたのに。
私は仕方なく髪の毛をくくった。
そして、
結音
おい、恋羽!
恋羽
なに
パンッ!
結音
調子乗ってるんじゃねーよ!
そう言って、私の教科書をビリビリに破いて、弁当をばらまき、
教科書をすべて綺麗に捨てた。
私は泣かずに、そのまま弁当の中身をただひたすらに片付けた。
クラスメイト
蒼!蒼!蒼!
クラスメイト
リア充は消えろ!
クラスメイト
蒼と仲いいからって調子乗るな!
クラスメイト
このビンボーが!
確かに、うちは母子家庭だ。
だからってビンボーじゃない。
ちゃんと一軒家だし、服もあるし、
言うほど生活に困ってない。
母子家庭だからってビンボーだと勘違いしてるのだろう。
恋羽
可哀想に。
結音
はあ!?頭おかしいの?可哀想ってあんたに言われたくない!
結音
その壊れた頭、叩いて治してあげる!
そしてみんなに殴られた。
それでも何も言わずに、ただ目を閉じていた。
そしてそれが収まった頃。
先生が来た。
先生は当然どうした?と聞くが、
結音
家でこけたんだってー!
クラスメイト
ww
と言って誤魔化した。
酷いよね。不公平だよ。

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