そしていじりはひどくなった。
ジャンケン…
ポンッ
やっぱ嫌われたよね?
そしてなんと、蒼の連絡先交換できました!
でも次の日。
ジャバ
あーあ。せっかく髪の毛綺麗にしてきたのに。
私は仕方なく髪の毛をくくった。
そして、
パンッ!
そう言って、私の教科書をビリビリに破いて、弁当をばらまき、
教科書をすべて綺麗に捨てた。
私は泣かずに、そのまま弁当の中身をただひたすらに片付けた。
確かに、うちは母子家庭だ。
だからってビンボーじゃない。
ちゃんと一軒家だし、服もあるし、
言うほど生活に困ってない。
母子家庭だからってビンボーだと勘違いしてるのだろう。
そしてみんなに殴られた。
それでも何も言わずに、ただ目を閉じていた。
そしてそれが収まった頃。
先生が来た。
先生は当然どうした?と聞くが、
と言って誤魔化した。
酷いよね。不公平だよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。