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第1話

家に不審者が居た
81
2021/01/02 18:19
冷え込んだ夜
朝よりも一層寒い。

今日は雲一つない綺麗な夜だ

息を吐く度白い煙が出る







コツコツとヒールの歩く音が聞こえる

「ん…流石にヒールで来ない方が良かったかな……今度から普通の靴履いてこよ…」










カチャカチャと物音を立て、鍵を出し
ドアを開ける


「ただいまーって、…誰もいないけどねぇ〜…犬…以外は、って…(なんで来ないんだろ…いつもならドア開けた瞬間に飛び出て来るはずなのに、…まさか…)」

あなたは飼い犬が苦しそうな姿でうずくまってる、飼い犬が頭に一瞬過ぎった

「ルア!!!っ……………って…ぇ…っ」

「……あっ!!ご主人様!!!!」

ぱぁぁぁっと喜ぶ誰か

「ふ、…不審者っ…っ、あ、そ、そうだっ…警察…っぁ誰かぁ…」

バタリと、持っていた荷物を落とし 倒れ込むあなた

そうすると驚いた顔を一瞬してすぐに心配そうにこう言った

「だ、大丈夫ですか!?ご主人様!!」

「っ、!!貴方っ……一体誰よっ…!!」

「えっ…俺は…………ルアですよ!!分からないんですか…?」

本当に悲しそうな顔で見つめるルア

「えっ…でも…そんなはず…」

「ほんとですよ!!」

あなたは周りを確認して、飼い犬のルアが居ないことに気づき、渋々納得した

「……わかったわ…取り敢えず…………服を着なさい」

今、飼い犬のルアはもちろん素っ裸なのだ


「?」




「……っと言っても……服が……んぅ……
あっ、そうだあったじゃない、元彼のが。
捨てきれてなかったのよねぇ、捨ててなくてよかったぁ〜」

「ご、ご主人様…?どこに行かれるのですか…」

「ん、あぁ、ルアの服を取りに行くのよ、ちょっと待ってなさい」

「!!はいっ!」









ガサコソ……

「んぅ……えっと………こ、れ…っと、あったあった、…………着れるかな…ルア…見る限り180cm位はあったよね……たっか……」










「よし、はいこれ、着れる?」




「………着れますが…パツパツですし…なんか………ゴワゴワ…します…っ…ぅっ気持ち悪いです!」

「うーん…そう言っても…慣れるしかないよねぇ…、頑張って、ルア!」

「分かりましたっ!」










「よし、明日、服買いに行くか…………」

「?」

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