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道枝side
俺は朝あなたに会った。
昨日のことがあって気まずくて素っ気なくしてしまったことに後悔した。
昨日のままやとあなたとの関係が壊れてしまいそうで下校する時1年の教室に寄った。
教室を覗くとあなたは大西と仲良さそうに話していた。
あなたの笑顔を久しぶりに見た気がして、2人の話の邪魔をするわけにいかないと思い教室から2人が出てくるのを待った。
2人が教室を出ようとした時、声をかけた。
駿佑 「あなた。」
あなた 「先輩。」
俺が名前を呼ぶと今にも泣き出しそうな顔であなたは先輩と言った。
それとほぼ同時に怒ったような表情で大西が俺の前に立った。
流星 「道枝先輩、何の用ですか」
駿佑 「あなたと話したくて」
そう言うと大西は
流星 「あんな思わせぶりな態度とって振ったんやからもうあなたに近づかんといてください。もう、悲しい顔させたくないんで。行こ。」
そう行ってしまった。
昨日確かにあなたに告白されたけど、返事なんてしてへん。
あなた振られたと思っとんの?
俺、振った覚えないで?
このままやと大西のもんになってしまう、そう思った。
ーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーー
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!