第2話

始まり
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2020/02/01 01:06
私は華柱・香耶 椿。
















17歳














私は小さい頃からとにかく植物が好きで、
よく綺麗な花を探したり植物を育てたりもした。
















そんな私が鬼殺隊に入るきっかけになったのは












あの地獄のような夜。













今でも絶対に忘れたりしない。











私は4人家族だった。











よく植物の話をしてくれたお父さん





いつも穏やかで優しいお母さん






明るくていつでも私を励ましてくれるお姉ちゃん







なのに、、なのに、、、、!!!












あの夜、鬼は私達の幸せを一瞬にして奪った。














あの夜、私はお姉ちゃんと2人で寝ていた。









その日は私の誕生日だった。







お父さんとお母さんは私が大好きな綺麗な花を買うために、サプライズしてくれようとして私達が寝静まった頃、出掛けたのだ。











でも、それがいけなかったんだ。












私とお姉ちゃんは扉から音がして目が覚めた。











そこには、血だらけで倒れたお父さんとお母さんがいた。










そして後ろには鬼が











私達は驚きと恐怖で声も出ず震えた











その時、お姉ちゃんが前に出た。











「この子だけは、、、椿だけは私が守る、!!」












馬鹿だ。











たった12歳の少女が鬼に勝てるはずがない。










すぐにお姉ちゃんは鬼にやられた。











私が震えて泣き崩れていた時、柱が来たのだ。














鬼はすぐに柱に首を斬られた。








柱は無言で何も言わず出て行った。










死んだお父さんの手には、綺麗な花束があった。








白い綺麗な花だ。









なのに、血が飛んで赤く染まっている。










私は怒りと哀しみが抑えられなかった。









絶対に家族を殺した鬼の首を、この手で斬ってやる。











そう決心したのだ。


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