第17話

エレン巨人
2,153
2019/12/28 23:37
ミカサ
エレン体は大丈夫?
エレン
あぁ…囲まれてたときよりだいぶマシだ…
イアン
極秘人間兵器とか言ってたが…穴を塞げるなら何でもいい…お前を最優先で守る頼んだぞ!
エレン
は…はい!
イアン
もうすぐ岩までの最短ルート地点だ、今見える限りでは巨人はいない…みんなが上手く囮をやっているんだろう
ピクシス司令
(巨人が出現して以来人類が巨人に勝ったことは1度もない…しかしこの作戦が成功したとき人類は初めて巨人から領土を奪い返すことに成功する)
イアン
ここだ!行くぞ!
ピクシス司令
(その時が人類が初めて巨人に勝利するであろう…それは人類が奪われてきたものに比べれば小さなものかもしれん、しかしその一歩は我々人類にとっての大きな進撃になる)
エレン
ガブッ
ピカーン
エレン巨人
ウォー!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ミカサ
(人間の比率で考えればあの岩を持ち上げられるとは思わないけどきっとエレンには私達を導く力がある!)
エレン巨人
チラッ
ミカサ
エレン?
エレン巨人
バーン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
駐屯兵
何とか大部分の巨人を町の隅に集めることに成功しましたが極力戦闘を避けたにも拘わらず約2割の兵を失いました…
ピクシス司令
失ったのではないぞ…兵は勝手に死んだのではないワシの命により死なせたのじゃ…今こそが人類存亡の瀬戸際じゃ…人類が生き長らえる為ならワシは殺戮者と呼ばれよう
ミカサ
ザザッ
イアン
?!
リコ
ミカサ!
イアン
ミカサ止せ!そいつから離れろ!
ミカサ
エレン!私が分からないの?私はミカサあなたの家族!あなたはこの岩で穴を塞がなくてはならない!
リコ
クソッ…作戦失敗だ!
リコ
分かってたよ秘密兵器なんて存在しないって
パン
ミカサ
エレン!あなたは人間!あなたは…
イアン
ミカサ避けろ!
エレン巨人
ドンッ
ミタビ
何だこいつ…ただの頭の悪い普通の巨人じゃないか…
ミカサ
エレン!
駐屯兵
イアン班長!前扉から巨人が接近中です!
駐屯兵
後方からも一体!12m級こちらに向かってきます!
ミタビ
イアン撤退するぞ!あのガキ扉を塞ぐどころじゃねえよ!
イアン
ああ…仕方ないここに置いていこう
ミカサ
!!
アンカ
精鋭班から赤い煙弾を確認…封鎖作戦に深刻な問題が発生したようです
駐屯兵
く…仲間が無駄死にだ…仲間が無駄死にじゃないですか…
グスタフ
ピクシス司令、早急に扉の防衛形態に戻すべきです…よろしいですか?
ピクシス司令
ならん
アンカ
精鋭班に撤退命令を…
ピクシス司令
いらん
ピクシス司令
そう簡単に負けを認めることは許されんぞ…死んでくれた兵を無駄死にせんためにワシらができることは…
ピクシス司令
生ある限り足掻き通すことじゃ
あなた

赤い煙弾…アルミンあれって…

アルミン
失敗したのか?
あなた

なんで!ミカサ!

アルミン
エレン!一体何が…
あなた

行こう、アルミン

アルミン
あぁ今はそうするしかない
ダダッ
マルコ
アルミン!あなた!
ミタビ
おい、何を迷ってるんだ!早く指揮をくれ!
ミタビ
イアン!お前のせいじゃない!ハナっから希薄な作戦だった…みんな分かってる
イアン
……
ミタビ
試す価値はあったしもう充分試し終えた!
いいか?俺たちの班は壁を登るぞ!
ミカサ
フーッ
カチャッ
イアン
待てミカサ!落ち着くんだ…リコ班!後方の12m級をやれ!ミタビ班と俺の班で前の2体をやる!
リコ
何だって!
イアン
指揮権を託されたのは俺だ!黙って命令に従え!エレンを無防備な状況のまま置いてはいけない!
ミカサ
!!
イアン
作戦を変えるエレンを回収するまで彼を巨人から守る!下手に動けない以上エレンが自力で出てくるのを待つしかないな…彼は人類にとって貴重な可能性だ…俺らと違って彼の代役は存在しないからな
リコ
この出来損ないの人間兵器様のために今回だけで数百名は死んだだろうに…コイツを回収してまた似たようなことを繰り返すっての?
イアン
そうだ…何人死のうと何度だって挑戦すべきだ!
リコ
イアン!正気なの?!
イアン
ではどうやって人類は巨人に勝つと言うのだ!リコ教えてくれ!他にどうやったらこの状況を打開できるか!人を死なせずに巨人の圧倒的な力に打ち勝つにはどうすればいいのか!
リコ
巨人に勝つ方法なんて私が知っている分けないだろ…
イアン
そんな方法知っていたらこんなことになっていない…だから俺たちは今、あのよくわからない人間兵器とやらのために命をなげうって健気に尽くさないといけない
リコ
……
イアン
これが俺たちにできる戦いだ…俺たちに許された足掻きだ
リコ
作戦に従おう…必死に足掻いて人間様の恐ろしさを思い知らせてやる…後ろの12m級は私の班に任せて…
ミタビ
立ち話がすぎたなイアン…行くぞ!俺たちは前方の2体だ!
ミカサ
ありがとうございますイアン班長
イアン
ミカサ…当初の作戦通り自由に動くんだその方のお前の力が発揮されるだろう
ミカサ
はい!
イアン
恋人を守るためだからな
ミカサ
か、家族です…///
エレン
あれ?今何をしてるんだ…なにも見えないな…今日は何日だ?ここは?
チラッ
エレン
何だ…ウチか…寝よ…
アルミン
エレン…何をしているんだ!エレン!
あなた

エレンが動いてない!

イアン
まずいぞ!後ろだ!エレンに向かって近づいてきてるぞ!
駐屯兵
扉から新しい巨人が入ってきます!
イアン
ミカサ後ろを頼む!エレンのところに向かわせるな!
ミカサ
了解!
あなた

まってよ…巨人が近づいてきてる!

ミカサ
なんで!なんで!まさか!エレンに引き寄せられている!
あなた

ミカサ!

アルミン
作戦はどうなった?
ミカサ
あなた、アルミン!
あなた

今エレンはどうなっているの?!

ミカサ
その巨人にはエレンの意思が反映されてない!私が話しかけても反応が無かった!もう誰がやっても意味がない!
アルミン
作戦は?!
ミカサ
失敗した!エレンを置いていけないから皆戦ってる!そしてこのままじゃ!巨人が多くて絶滅してしまう!
あなた

えっ…

アルミン
なんだって…
アルミン
僕がエレンをここから出す!ミカサとあなたはここを巨人から守ってくれ!
ミカサ
アルミンなにを?!
あなた

アルミン!

アルミン
巨人の弱点からエレンは出てきた…これは…巨人の本質的な謎と恐らく無関係じゃない!大丈夫…真ん中さえ避ければ!
ミカサ
な…!
ミカサ
アルミン!
アルミン
ドスッ
エレン巨人
ウォー!
ミカサ
アルミン!無茶は止めて!
アルミン
ミカサ!今は自分に出来ることをやるんだ!!ミカサとあなたがいれば助かる命があるだろ!エレンは僕に任せろ!行くんだ!
あなた

ミカサ!私と行こう!ここはアルミンに任せて!アルミンを信じるんだ!絶対成功させるって!だから今は私たちにできることをやろう!

ミカサ
わかったわ…!アルミン!エレンは頼んだよ!
アルミン
エレン!聞こえるか!しっかりしろ!早くここから出てこい!じゃないと僕ら皆死ぬぞ!
エレン
ここから出るって?何で?俺は眠いんだ…
アルミン
お母さんの仇はどうした!巨人を駆逐してやるんだろ!お母さんを殺した奴が憎いんだろ!
エレン
何言ってんだ?アルミン…?母さんならここにいるぞ?
アルミン
エレン!エレン!

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