原宿の竹下通りを2人で歩いた。
そしてとあるファッション店に入った。
WEGO。
アバンティーズが宣伝でやっている
ファッション店だと思った。
真剣に選んでくれた。
これがいいかな?
そっちがいいかな?
悩みに悩んだ末、
コーディネートが決まった。
そらの手には
色違いの服が2セットあった。
私にとってはじめての双子コーデ。
私は笑顔になった。
ちいさなありがとうだけど
せめてお金は払いたかった。
しかし…
男だからって。
かっこつけちゃって…
だけど
言い返せなかった。
お金も払わせてしまった。
申し訳ない。
でも。
ありがとうは言わなきゃいけない。
ペアルックで竹下通りを歩いて。
クレープを食べて
プリクラ撮って
綿菓子も食べて
クレープを食べてると
鼻についたクリームを取ろうとした。
だけど
少女漫画でよくあるやつ!
思わず私はキュンとした。
路地裏だったからまだ良かったけど
めっちゃ恥ずかしかった
そのあと
綿菓子食べて
プリクラを撮った。
こんな楽しい日だったのに。
まだ別れたくない。
なんだろう。
この気持ちは。
寂しげな表情で言ったせいか
って言われてしまった。
そうだよねと思った。
そして私はそらの元から走って去った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。