第3話

朝☀️
447
2019/01/11 17:58
私の名前は岸あなた。
私には、とても優しいお兄ちゃんがいます。
名前は岸優太。
それと私、じつは……
7歳までの記憶が全くないんです。









私の最初の記憶は



私の誕生日でした────────






























ある日の朝。



岸優太
岸優太
おーいあなた〜
岸優太
岸優太
朝だよー起きて〜
あなた

ん…まだ眠い……

岸優太
岸優太
学校遅れますよぉ〜
あなた

もうちょっとだけ…

岸優太
岸優太
ダメダメ!起きるの!早く!
あなた

もう、お兄ちゃんのケチ…

私のお兄ちゃんは、しっかり者です。
いつも朝は遅れないように起こしてくれます。
今、お父さんとお母さんは仕事で海外にいて、
お兄ちゃんと二人暮らしなんです。
そんなお兄ちゃんが、私は大好きです。
岸優太
岸優太
あなた、今日何時に帰ってくるの?
あなた

えと、今日はねるちゃんと遊ぶから…

あなた

7時くらいになるかな。

岸優太
岸優太
そっか、分かった、気を付けてね。
あなた

そういえば、もうすぐお兄ちゃんの誕生日だね。

岸優太
岸優太
あーそういえばそうだったな~
あなた

誕生日の日、どっか行こうよ。

岸優太
岸優太
いいよ、どこ行きたい?
あなた

お兄ちゃんの誕生日なんだからお兄ちゃんが決めなきゃ。

岸優太
岸優太
ん、じゃあ見たい映画あるから、映画見に行こうか。
あなた

分かった。楽しみにしてるね。

岸優太
岸優太
…我慢できなかったらごめん((ボソッ
あなた

…へ?

あなた

なに?

岸優太
岸優太
いや、なんもない
お兄ちゃんは、たまにおかしなことを言います。
何って聞いても答えてくれないので、
気にしないようにしています。
岸優太
岸優太
もう学校行かないと、遅れるよ。
あなた

あ、そうだよね、行ってきます。

岸優太
岸優太
うん、いってらっしゃい。
家を出て、ゆっくり歩きだしたら、
後ろから



バンッ


背中を叩かれました。
長濱ねる
長濱ねる
あなた、おはよっ!
あなた

あ、ねるちゃん。

あなた

おはよう。

長濱ねる
長濱ねる
落ち着いてるなぁ〜、ちょっとは驚きなよw
あなた

だって、毎日やるんだもん。

長濱ねる
長濱ねる
初めての時もビックリしなかったでしょ〜!!
こんな感じで、いつも登校しています。
私は、ねるちゃんのことも大好きです。

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