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第5話

お弁当
989
2018/08/18 01:27
「「あかーし!!おはよーーー!!!」」
「おはようございます。木兎さん、羽川さん」





「いやーー!!さっきたまたま木兎とあってさーー!!」
「風邪気味だったの、もう治りましたか?」





「うん!!バッチリ治った!!だから今日から、もう迷惑かけないで済む!!」
「何言ってるんですか、誰も迷惑だなんて思ってませんよ」





「っ、え、」
「「………………」」





「「……あかーし、カッコいい!!!」」
「…………どーも」












一週間後。
喉が痛いとか、頭が痛いとかそういうふうに風邪気味だったのが全部治った。





…よかった…
やっと、マネの仕事ができる…
みんなから距離をとらないで済む…








たった一週間、みんなとちょっと距離をとってただけでも、
すごく寂しかった。





このとき、私は本当にバレー部みんなのことが好きなんだなぁと感じた。





どこで風邪をうつされたのかわからないけれど、今度からは風邪ひかないようにしよう。



























キーンコーンカーンコーン…















「お昼ーーーーー!!!」
「元気だねー沙夜(笑)」



「お腹すいたもん!!」
「子供か(笑)」



「今日のおかずは〜♪」
「…あっ……」




「あああぁぁああ!!!」
「えっ?ちょ、びっくりした。
どしたのよ、沙夜」





「…そうだ、今日…」

「お兄ちゃんと弟の分の弁当作って…今日2人とも休みでいらないって言われて…」





「遅刻はしなかったけど時間ギリギリだったから…慌てて2つとも持ってきちゃった……」





「えー…どーすんのよ、それ?もったいない…」
「あ、そだ。誰かに食べてもらえば?」





「!!!」
「誰か…」
「…あっ!」
「行ってくる!!!!」





「いってらっしゃーい」
(うっわぁ沙夜、足はっや!!)






































「ぼーくとーーー!!!!!」
「うおっ、沙夜!?」



「どーしたんだよ、わざわざ俺のとこ来て…」
「来て!!」




「えっ!?ちょ、おい!?」

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