窓からは、隙間風が入りちょうどいい温度の廊下
外では、ただただ車が走り去っていく
後ろからは、チョークの音そして先生の話し声
そんな空間が憂鬱になりため息をついてしまう
そんな、ただ虚無が続く雑音の中チャイムがなった
すると、チョークの音はピタリとやみ
生徒が立ち上がる音で耳が痛い…
やっと終わりか、
そう考えながら、教室に入ると
先生が、一言
こんな事どうでもいいような口調で返す
先生は呆れたようでその場でため息をし去ってった
……自分だってわかってる
勉強しなきゃ行けないのは、周りより
覚えが悪いのもわかるし、
集中できないのも一番理解してる
まぁ、とっくの前に諦めた事だけどね
さーて、そんなことより、帰ろ〜
鞄に教材を詰めて、確認をする
忘れ物がないことを確認して、教室をでる
1階に降り、図書室へと向かう
その中、かばんなんて、持ってる人は勿論おらず
その中で浮いてるように見える私を横目でみる人
心配するような目で見る人
別に、体調悪い訳では無いんだけどなぁ
そう考えている内に、図書室へとつく
ドアを開けて、カウンターの人に声をかける
指のさされた方向に、向かうとすぐにいた
そういい、ドアへと向かう
ドアに手をかけ部屋から出ようとすると
声をかけられた
真剣な話じゃないのにとても真面目に問いかけてくる
そ言いながら彼女は横目でお兄ちゃんを見た
別に、怪しいとは思ってはないが、
お兄ちゃんに近寄る際はぜひ気おつけて欲しい
そう思いながら、図書室を後にした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。