第2話

学校
19
2021/04/02 08:46
窓からは、隙間風が入りちょうどいい温度の廊下
外では、ただただ車が走り去っていく
後ろからは、チョークの音そして先生の話し声
そんな空間が憂鬱になりため息をついてしまう
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
はぁ
そんな、ただ虚無が続く雑音の中チャイムがなった
すると、チョークの音はピタリとやみ
生徒が立ち上がる音で耳が痛い…
やっと終わりか、
そう考えながら、教室に入ると
先生が、一言
先生
お前授業中の態度いい加減どうにかならないか、成績も下がる一方だし…
お前は、一体何がしたいんだ?
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
さーせんでした
こんな事どうでもいいような口調で返す
先生は呆れたようでその場でため息をし去ってった
……自分だってわかってる
勉強しなきゃ行けないのは、周りより
覚えが悪いのもわかるし、


集中できないのも一番理解してる
まぁ、とっくの前に諦めた事だけどね
さーて、そんなことより、帰ろ〜
鞄に教材を詰めて、確認をする
忘れ物がないことを確認して、教室をでる
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
あー、なんだっけ
(図書室寄らないといけないんだっけ)
1階に降り、図書室へと向かう
その中、かばんなんて、持ってる人は勿論おらず
その中で浮いてるように見える私を横目でみる人
心配するような目で見る人
別に、体調悪い訳では無いんだけどなぁ
そう考えている内に、図書室へとつく
ドアを開けて、カウンターの人に声をかける
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
お兄ちゃん居ます?
雷電 愛結(らいでん あゆ)
あぁ!ゆいちゃん!
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
ゆいじゃないですって、ゆうですって…
雷電 愛結(らいでん あゆ)
あー、ごめんね
雷電 愛結(らいでん あゆ)
れおくんなら、奥の方で本棚整理してるよ!
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
…ウッス
指のさされた方向に、向かうとすぐにいた
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
お兄ちゃん、弁当
蓬莱 怜央(ほうらい れお)
あぁ、ありがとう、今から帰る感じ?
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
そんな感じ
蓬莱 怜央(ほうらい れお)
えっとじゃa
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
また、本持って帰れとか言い出すんじゃないよね?
蓬莱 怜央(ほうらい れお)
そうだけど、どうした?
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
そんなにいらないって、古本なら学校で捨ててもらえばいいでしょ、本好きなのは分かるけど、ホコリ被ってる奴もあるから、そろそろ辞めて、
蓬莱 怜央(ほうらい れお)
えー、じゃぁ翠に頼む
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
そうして、
じゃ私は帰るね
蓬莱 怜央(ほうらい れお)
了解、ありがと
そういい、ドアへと向かう
ドアに手をかけ部屋から出ようとすると
声をかけられた
雷電 愛結(らいでん あゆ)
ねぇ
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
…なに
雷電 愛結(らいでん あゆ)
あのお弁当ゆうちゃんが作ってるの?
蓬莱 悠(ほうらい ゆう)
そうだけど、何か
真剣な話じゃないのにとても真面目に問いかけてくる
雷電 愛結(らいでん あゆ)
そうなんだ
そ言いながら彼女は横目でお兄ちゃんを見た
別に、怪しいとは思ってはないが、
お兄ちゃんに近寄る際はぜひ気おつけて欲しい
そう思いながら、図書室を後にした

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